仮想通貨の税金計算ツールおすすめ3選!計算方法や税率も解説

仮想通貨 計算ツール おすすめ

仮想通貨で一定額以上の利益を得た場合、確定申告が必要となります。

しかし、仮想通貨で得た利益を算出するためには1件ずつ取引結果を確認し、計算しなくてはならないため、面倒だという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、おすすめの仮想通貨の税金ツールについて解説します。

以下、仮想通貨の税金計算におすすめのツールをまとめました。

仮想通貨税金ツール名特徴公式サイト
Gtax ロゴ
Gtax
  • 年間100件の計算を無料で行える
  • サポート体制が充実している
  • 有料プランの最低価格が5,500円と安価に設定されている
Gtax 公式サイト
cryptact ロゴ
cryptact
  • 日本国内での利用者数が最も多いツール
  • プランの種類が非常に豊富
  • 対応していない場合でもカスタムファイルを利用することで計算が可能
cryptact 公式サイト
cryptrinC ロゴ
CryptoLinC
  • プロの税理士が開発に携わっている
  • 個人の基本プランが3,960円と安価
  • 複数の取引所の資産を一括管理可能
CryptoLinC 公式サイト

なお、この記事では前提となる仮想通貨の税金の基礎知識や基本的な計算方法などについてもまとめています

「計算ツールを使ってみたいけど、どれを選べば良いのかわからない」「税金計算ツールを利用するメリットはあるのかを知りたい」という方はこの記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 仮想通貨で得た利益は課税対象であるため、一定額を超えた場合には利益額を算出して確定申告を行わなければならない
  • 仮想通貨は「仮想通貨を売却し現金を受け取った場合」や「仮想通貨で別の仮想通貨・商品を購入した場合」に税金の計算が必要となる
  • 仮想通貨の税金を計算する方法としては「総平均法」と「移動平均法」の2つの種類があり、それぞれの計算によってかかる税金が変化する
  • 仮想通貨の税金計算ツールのメリットとしては、「低コストで確定申告の負担を軽減できる」「申告漏れのリスクを軽減することが可能」「資産管理を正確に把握できる」というものがある
  • 1ヶ月間に行う取引の回数が少ないユーザーにはGtaxがおすすめ
  • 仮想通貨取引よる利益の多い、中級者~上級者の方にはcryptactがおすすめ

なお、おすすめの国内仮想通貨取引所ランキングは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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目次

仮想通貨の税金の仕組み・税率

Tax ブロック

仮想通貨の税金の仕組みや税率など、基本的な知識事項について解説します。

仮想通貨の税金計算が必要なタイミング

仮想通貨も先物取引などと同様に、所有しているだけでは税金などが発生することはありませんが、取引を行った際など、税金が発生するタイミングが存在します。

ただ、あくまで仮想通貨の売却などに際して、利益が発生した時に税金が発生するため、仮に売却して損失を出した場合などは当てはまらないということには注意が必要です

例えば、1BTCが200万円の時に購入し、250万円に上がっている時に売却した場合、50万円の利益が出ているため、この50万円が所得として税金が発生します。

仮想通貨同士を交換した場合でも同様に、価格差で利益が出た場合に税金が発生するため、注意しておく必要があります。

仮想通貨取引においては、主に下記のタイミングで税金計算が必要となります。

税金計算が必要となるタイミング
  • 仮想通貨を売却し現金を受け取った場合
  • 仮想通貨で別の仮想通貨・商品を購入した場合
  • マイニング・レンディングで報酬を受け取った場合

基本的に、仮想通貨を利用した取引が多くなれば、その分発生する所得も多くなるため、税金を計算しなければいけないタイミングが増えます。

金銭をやり取りせず、仮想通貨を知人に譲った場合などでも、贈与税などが発生するケースもあるため、取り扱いに注意が必要です。

仮想通貨の所得区分

仮想通貨の所得区分には、下記のような種類があります。

  • 雑所得:総合課税
  • 事業所得:分離課税

税金の計算の際に重要となる課税方式は2つあり、総合課税の場合は他の所得も合わせて計算し、累進課税方式が取られるため、所得が多くなるほど税率が高くなります。

一方、分離課税の場合、それぞれの所得区分ごとで計算を行うため、税率が高くなりづらく、かかる税金を抑えやすくなっています。

仮想通貨取引で発生した利益は、基本的には雑所得としてみなされるため、総合課税が適用されていました。

しかし、2022年12月以降、年間に300万円以上の利益が発生し、かつ、その帳簿などが保存されている場合のみ原則として事業所得とみなされるように改定されました。

雑所得と事業所得では、主に下記のような点で異なります。

雑所得事業所得
他の所得との損益通算不可可能
青色申告特別控除不可10万円~65万円
損失の繰越不可青色申告している場合可能

事業所得として認められることで、他の所得との損益通算が可能になるのが非常に大きなメリットです。

仮想通貨で仮に赤字を出してしまったとしても、他に給与があればそちらと合算して計算し、控除を受けることが可能になります。

また、青色申告ができている場合であれば、損益通算でも相殺できない損失を、翌年以降に繰越して控除できるといったメリットもあります。

仮想通貨取引に必要なPCやスマホの購入も経費として計上しやすくなるため、事業所得とみなされる方が根本的にメリットは多くなります。

仮想通貨の税率

仮想通貨の税率は下記のようになっています。

課税される所得金額税率控除額
1,000円~1,949,000円まで5%0円
195万円~3,299,000円まで10%97,500円
330万円~6,949,000円まで20%427,500円
695万円~8,999,000円まで23%636,000円
900万円~17,999,000円まで33%1,536,000円
1,800万円~39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円

仮想通貨に掛かる税率は所得税と同様であり、年収330万円を超えた時点から、大きく控除額が変動するため注意が必要となります。

税率も収入が大きくなればなるほど、それに伴って増加していくことになるため、本業と合わせて仮想通貨取引をする際には注意が必要です。

仮想通貨の税金を計算する方法

計算している

仮想通貨に掛かる税金を計算する方法は、大きく分けて「総平均法」と「移動平均法」という2つの方法が存在します。

以上の2つの方法で取得単価を計算することで、かかる税金が変化するため、それぞれ解説していきます。

例として1年間の間に、別々に1ビットコインを100万円と200万円で購入し、400万円で売却、そして売却後に2ビットコインを100万円で購入したと仮定して計算します。

総平均法の場合の利益計算
総平均法の場合、年間での購入・売却によって発生した純粋な利益で計算するため、この場合の計算式は以下のようになります。

  • 取得単価=総購入額400万円÷総購入数量4枚=100万円
  • 利益額=(売却単価200万円-取得単価100万円)×2枚=200万円

利益が発生した後に、再びビットコインを購入しているため、利益額からマイナスされ、税制上の利益は200万円となります。

一方で、移動平均法の場合の利益計算は下記のようになります。

移動平均法の場合の利益計算
移動平均法の場合、購入時点の「総購入金額」のみで計算を行うため、上記の仮定の場合は以下のような計算式となります。

  • 取得単価=最初の時点での総購入額300万円÷総購入数量2枚=150万円
  • 利益額=(売却単価200万円-取得単価150万円)×2枚=100万円

移動平均法では、売却後に再び購入した分は計算に入れないため、税制上の利益は100万円節約されていることになります。

売却後に新たに仮想通貨を購入した際、支出金額が大きいかどうかで、どちらの計算法による利益が大きくなるかは変動します。

また、移動平均法を利用したい場合には「所得税の【有価証券・暗号資産】の評価方法の届出書」という届け出を提出しなければなりません。

提出していない場合は、自動的に総平均法で計算が行われるため、どちらの計算の方が有利になるか、ケースバイケースで考えておきましょう。

仮想通貨の税金計算ツールのメリット

男の子 喜ぶ

仮想通貨の税金計算ツールを利用するメリットとしては、主に下記のようなものがあります。

仮想通貨の税金計算ツールを利用するメリット
  • 低コストで確定申告の負担を軽減できる
  • 申告漏れのリスクを軽減することが可能
  • 資産管理を正確に把握できる

それぞれ解説します。

低コストで確定申告の負担を軽減できる

税金計算ツールを利用することで、確定申告の際の負担を軽減することが可能です。

個人で確定申告を行う際には、様々な計算や書類の用意など、作業量も多くなりがちになるため、負担を軽減できる方法を探す・利用するのが一般的です。

確定申告に関する依頼を税理士に行った場合、概ねの相場で10~15万程度の費用が掛かり、自身への負担は大きく軽減できますが、コスト面はかなり高くなってしまいます

税金計算ツールであれば、税理士に依頼する場合に比べても低コストで利用ができるため、仮想通貨で利益を得ているのであれば利用を検討してみましょう。

負担に関してはあくまで軽減できるだけで、自分で行う作業がなくなるわけではないため、どちらの方がコストパフォーマンスが良いか考えてみるのもおすすめです。

申告漏れのリスクを軽減することが可能

税金計算ツールを利用することを習慣づけることで、確定申告など税金の申告漏れを回避することが可能です。

特に、普段は会社に勤務し、仮想通貨取引などを合間に行っている人などは、慣れないうちはつい税金の申告を忘れてしまうというケースがあります。

申告漏れが起きた場合、よほど悪質でない限りはそれほど大きな金額ではないものの、追徴課税などが課され、本来であれば払う必要のない無駄な出費が発生します。

そういったリスクを避けるためにも、計算ツールを利用し、自分に現在発生している税金などを把握しておくことも重要になってきます。

資産管理を正確に把握できる

計算ツールを利用することで、掛かる税金だけではなく、取引の履歴なども詳細に確認できるようになるため、資産管理が正確に行えるようになります。

仮想通貨取引に限らず、資産運用の際に最も重要となる要素でもあるため、正確に把握できるようになることは非常に大きなメリットです。

無論、ツールを単に使っていれば大丈夫、という訳ではなく、ツールの使い方や出力されたデータの見方を覚える必要はあります。

しかし、正確な資産管理を簡単に行えるようになる、という点だけでも利用する価値があるため、まず無料プランなどの利用を検討してみましょう。

仮想通貨の税金計算ツールおすすめ3選

Recommended 矢印

おすすめの仮想通貨税金ツールを紹介します。

Gtax

Gtax 公式サイト

出典:https://crypto-city.net/

主なプラン料金 (税込)対応件数
無料プラン0円年間100件
ミニマムプラン8,250円年間300件
ライトプラン16,500円年間1,000件
ベーシックプラン33,000円年間30,000件
プレミアムプラン55,000円年間500,000件

Gtaxは、株式会社Aerial Partnersが提供している税金計算ツールで、現在では国内取引所としても有名なCoincheckなどと連携して運営されています。

仮想通貨の複雑な損益計算なども自動で行ってくれ、サポート体制についても評判が高いため安心して利用することができます。

無料で利用できるプランも年間100件と比較的多めで利用しやすく、プロの税理士なども利用している信頼度の高いサービスとなっています。

特に1ヶ月間に行う取引の回数が少ないユーザーにとっては、無料で利用できるという点が非常に大きな利点です。

ただし、有料プランに関しては取引件数に対して、若干料金が高めに設定されているという面もあり、利益があまり出ていない中級者層には向かないサービスでもあります。

>>仮想通貨の税金計算ならGtax!
面倒な仮想通貨の税金計算が自動かつ取引履歴も管理可能!!<<<

※公式サイトに遷移します。

なお、Gtaxについては下記記事で料金や評判など、詳しい情報を解説しているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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Gtax詳細情報

サービス名Gtax
対応通貨数15,000以上
API対応
公式サイトGtax 公式サイト

cryptact

cryptact 公式サイト

出典:https://www.cryptact.com/

主なプラン料金 (税込)対応件数
無料プラン0円50件
お試しプラン8,800円500件
ライトプラン19,800円5,000件
スタンダードプラン33,000円50,000件
アドバンスプラン55,000円1,000,000件
プレミアムプラン110,000円5,000,000件
億り人プラン220,000円5,000,001件 以上

cryptactは、株式会社pafinが運営・開発している自動計算ツールで、日本国内での利用者数が最も多いツールとなっています。

プランの種類が非常に豊富なのが特徴の1つとなっており、プラン毎に対応可能な件数が大きく変わるため、ユーザーの利用状況に合わせて選択肢が多くなります。

対応可能な仮想通貨数や取引所の数も多く、対応していない場合でもカスタムファイルを利用することで計算が可能といったメリットもあります。

一方、無料プランでは年間50件の取引のみ対応とかなり少なめに設定されており、取引数の少ない初心者にはあまり向いていません。

仮想通貨取引による利益の多い、中級者~上級者の方が向いているサービスとなるため、利用の際には十分な検討が必要になります。

なお、cryptactについては下記記事で料金や評判など、詳しい情報を解説しているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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サービス名cryptact
対応通貨数19,944
API対応
公式サイト cryptact 公式サイト

CryptoLinC

criptlinC 公式サイト

出典:https://cryptolinc.com/

主なプラン料金 (税込)対応件数
無料プラン0円100件
個人基本プラン3,960円500件
オプション10プラン6,000円5,000件
オプション20プラン16,000円30,000件
オプション30プラン26,000円150,000件

CryptoLinCは、プロの税理士が開発に携わっていることをウリにしている税金計算ツールとなっており、クリプトリンク株式会社によって運営されています。

仮想通貨関連の税金に詳しいプロの税理士が複数人開発に関わっていることもあり、プロでも初心者でも利用しやすく、安心感の高いサービスです。

特に個人向けのプランでは、料金サービスが安いという利点がありますが、その一方で対応通貨数や取引所数は少ないという難点もあります。

また、無料プランのみでは海外取引所との連携も行えないなど、利点ばかりではないことには注意が必要です。

しかし、基本料金の安さに対して受けられるサービスは多いため、仮想通貨の所得が少ない場合でも利用しやすい点はおすすめのサービスとなっています。

サービス名CryptoLinC
対応通貨数7
API対応
公式サイト CryptoLinC 公式サイト

仮想通貨の税金計算ツールおすすめまとめ

計算している

この記事では、「仮想通貨の税金計算におすすめの計算ツールや仮想通貨の税金計算方法」について解説しました。

税金に関しての計算は、知識や経験のない人間が行うには複雑で、掛かる労力や負担が非常に大きくなりがちです。

仮想通貨ではより顕著になるため、計算ツールなどを利用することで負担を減らし、普段の取引をより円滑に進められるようにしておくことも大切です。

無料で利用ができるサービスも多いため、まず利用してみて自分が使いやすいと思うサービスで慣れていくのもおすすめです。

なお、おすすめの国内仮想通貨取引所ランキングは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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