この記事を読んでいるあなたは、
- NFTアートが売れない理由を知りたい
- NFTアートを売るためのコツを知りたい
- 売れているNFTアートの事例を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では「NFTが売れない理由や売るためのコツ、売れているNFTアートの成功事例」などについてお伝えしていきます。
なお、おすすめの国内仮想通貨取引所ランキングは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
NFTアートが売れない理由
NFTアートが売れない理由を解説していきます。
そもそも作品が認知されていない
インターネットを使用することで簡単に自分の作り出した作品や気に入った作品を購入できるNFTアートですが、作品の認知度を上げるために作者の宣伝、広告能力は必須です。
自分の感性から作り出した作品に唯一無二の属性を付与して売り出すことができるのがNFTアートの利点ですが、出せば必ず売れるというものではありません。
他の商品同様、TwitterやInstagramを使用した宣伝や時には流行に乗った作品を作り、作者や作品の知名度を上げることは作品を売買するうえで重要な要素となっています。
たとえ評価される作品を作ったとしても人の目に止まらなければ価値は付かないため、作品制作も重要ですが同じくらい宣伝も制作活動を続けていくためには大切です。
実際に高い評価を受けている作者は宣伝活動も巧みな方が多く、無名時代から精力的に宣伝と作品制作を行って徐々にファンを増やした結果、現在の評価に繋がっています。
作品のコンセプトが作り込まれていない
NFTアートは誰でも簡単に自分の作品を売りに出せるというところが大きな特徴ですが、購入者側は作品のテーマが統一されていて集めたくなるようなものを求めています。
Twitterなどを使用した宣伝がしっかり行われていたとしても、自分の好きなものを好きなように作って作品のテーマがバラバラで統一性がなければ、購入者は集めたくなりません。
購入者が求めているのは集めたくなるような作品であり、テーマや世界観が魅力的であることなども作品が評価される基準の1つとなっています。
テーマを決める際に重要な要素は、誰に対して価値を与えるか、作品独自の特徴、どんな想いを込めるのか、といった3つが重要だと言われています。
市場規模がまだまだ小さい
技術としては2010年代に開発され、2020年代に入ってから一般的な市場として注目されるようになったNFTアートですが、まだまだ知名度や認知度が高いとは言えません。
NFTアート売買大手であるOpen Seaの使用者は月に約37万人ほどであり、仮に他サービス使用者が同数いたとしても、世界でNFTアートに触れているのは80万人にも満たないことになります。
さらに日本に限ると、認知度は5割程度、購入や所有したことがある人は最も多い20代男性でも1割に満たず、まだまだ認知度と使用者は少なく、市場が狭いことが分かります。
デジタルデータ関連の法整備を含めて全体的に遅れていると言われている日本から売り出そうとするのであれば、作品の認知や宣伝にはかなりの工夫が必要となります。
NFTアートを売るためのコツ
NFTアートを売るためのコツを解説していきます。
コンセプトを明確にして作品に統一感をもたせる
作品に統一感を持たせるテーマは難しいものである必要はなく、たとえば車をテーマにするのであれば車に関連した作品を作ることで十分なテーマとなります。
他にも有名なテーマでいうと、サルが色々な表情をしているもの、様々なキャラクターが忍者の格好をしている、昭和風アニメの美少女などです。
いずれも作品には数百のキャラクターが作られ個性的なイラストではあるものの、サルや忍者、昭和風アニメ美少女といった点が統一されています。
また、テーマに沿った将来の展望なども明らかにしている作品も多く、たとえば昭和風アニメの美少女はアニメ化を目標に活動しています。
テーマの他にも将来どうなりたいのかを明確にしておくことで、購入者も応援や今後を見たいという気持ちになり、作者と購入者に一体感が出ます。
市場規模の大きいETHで出品する
NFTアートの売買は基本的に暗号資産を使用して行われることがほとんどで、中でも売買時に使用する銘柄はイーサリアムにしておくことが強く推奨されています。
イーサリアムの市場は暗号資産トップのビットコインに次いで大きく、また知名度や暗号資産としての性質などもNFTアートとの相性がかなり良い銘柄です。
また、購入者は手軽に売買できる方法を好む傾向があるため、イーサリアム以外の銘柄であると作品は購入したいと思っても別銘柄を使用してまで購入には至りません。
手数料が少し高いという不利益はありますが、市場規模が大きなイーサリアムを使用しておくのが無難であり、作者、購入者双方に有益だと言えます。
インフルエンサーとコラボして宣伝する
多くの人の目に留まるような工夫は物を売買する上でとても重要な要素であり、時に独自の感性が有名な方の目に止まることもあります。
意図して有名な方の目に留まることは難しいですが、宣伝や独自性のあるものを作り続けていれば可能性は高いです。
また、話題性があるものを作り出すことも有効で、たとえば小学生が書いたドット絵が珍しさから話題性が高まり、高い価値が付いたこともあります。
何で話題性が高まるのか、盛り上がるのかというのは予測が難しいものの、様々なアイデアを試してみるのも良いかもしれません。
Twitter・Instagram等のSNSを活用する
NFTアートを売買する際に重要となるのが、TwitterやInstagramといったSNSを使用した宣伝です。
作品を作り出しても宣伝が上手く行われなければ作品を知る人は少なく、購入に繋がりません。
宣伝活動は地道なものが多く、すぐに購入者の増加へは繋がりにくいものの、作品を一度購入した方に気に入っていただければ継続して購入してもらえる可能性があります。
また、Twitterなどで宣伝する内容も販売を開始した、購入してもらったことに関する感謝といった内容でも十分で、作品の解説や交流は余裕があれば行います。
多くの人の目に留まることは作品が注目されることにも繋がるため、SNS運用はNFTアート売買に重要な活動です。
購入者への限定特典を用意する
作品を購入してくれた人に対してプラスの要素を加えることで限定感を高め、購入行動をしたいと思わせるようにするという手法です。
プラス要素は様々なものがあり、よくあるものは作品を購入することで会員限定のコミュニティに入れる、作品を二次創作に使用しても良いといったものがあります。
好きなもので同じ人が集まるコミュニティが活発であれば、他の作品への購買に繋がる可能性、二次創作は別の人の考えで作品の世界観が広がるといった利点が考えられます。
特典の付与は余力があればで良いとされているものの限定感に弱い購入者も多いため、作品に合わせた付加価値は戦略として有効です。
NFTアートの成功事例
売れているNFTアートの事例を紹介していきます。
エブリデイズ:最初の5000日|Beeple(ビープル)作
出典:https://www.artpedia.asia/beeple/
エブリデイズ:最初の5000日はビープルという名前で知られているマイク・ウィンクルマンが、5,000枚のデジタル画像を使って製作した作品です。
作品にはNFTが付与されて販売が行われ、メタバースにてNFT関連の開発を行っているシンガポールのプログラマーが購入しました。
落札価格は6,930万ドル(約75億円)と高額な価値が付き、NFTアート最高額、作者が存命している作品としても高額な価値が付いた作品の1つとなっています。
AZUKI(アズキ)|Chilu Labs(チルラボ)作
出典:https://www.azuki.com/
コレクション性が高く、クオリティの高い世界観が魅力のAZUKI(アズキ)は、多種多様な姿をしたキャラクターの横顔が主な作品となっています。
日本のアニメを彷彿とさせる絵柄のキャラクターたちの横顔は10,000種以上あり、中からお気に入りのキャラクターを探すのも面白いことに加え、集めたいと思わせます。
現在は作品を購入することで独自のコミュニティに参加できますが、将来的にはメタバースにてより世界観を広げたいという展望もあることから、今後に期待が高まる作品です。
また、NFT規格の1つであるERC-721Aを実装することによって発生する手数料を軽減させるなど、作品以外にも今後のNFT発展に繋がると注目されています。
CryptoNinja|イケハヤ&Rii2作
出典:https://www.ninja-dao.com/
CryptoNinja(クリプトニンジャ)とは日本国内で最も人気のあるNFTアートと言われ、作成されたキャラクター32体すべてに細やかな設定が付けられているところが特徴です。
キャラクターの設定は名前や性別はもちろんのこと、忍者をモチーフにしていることから所属している一族、得意な忍術や武器といったものです。
また、作品はガイドラインに沿っていれば二次使用も可能であることから、世界中でキャラクターを使用した新しい作品が生み出されています。
世界中で簡単に使用できるということは多くの人の目に留まり、自然と認知度が上がっていくという好循環を生み出している作品です。
NFTアートの将来性
NFTアートの将来性について解説していきます。
国内外の有名人や企業が続々と参入
日本ではまだまだインターネット関連の法案は整備途中ではあるものの技術は確実に発展しており、有名人や大手企業はいち早く参入しています。
参入を発表している企業はLINEやTwitter、楽天、メルカリなど、多種多様なジャンルの大手企業であることが特徴です。
今後は企業と個人の両方からデジタルデータ関連の技術を活用したイベントや売買が活発になっていくと予想され、技術は日常生活にも広がっていくと予想されます。
特に大手企業の参入は一般に広がる大きな一歩と考えられるため、将来性は高いと考えられます。
教育やスポーツ、不動産分野での活用に期待
暗号資産を使用した売買や使用には少し専門的な知識が必要となっていましたが、技術が普及することによって教育やスポーツといった分野での活用が期待されています。
たとえば教育現場では卒業証書や学歴証明書をNFTにしておくことで不正を防ぐことが可能となり、また必要な際にはすぐに取り出すこともできます。
デジタルデータは便利でも不正や安全性が不安でしたが、NFT技術の発展によって利便性と安全性が両立できます。
今後もNFT市場の勢いが続いていくと予想
世界中の大手企業がNFT関連へ参入を表明しており、今後はさらに増加していくと考えられていることから、NFT関連の市場はこれからも拡大、増加していくと言われています。
市場がどのくらいまで伸びるかは予想している方によって異なりますが、少なくとも現在より大幅に増大するという考え方が大半です。
現状ではNFTといえばアート作品が最も発展している分野ではあるものの、改ざんができない唯一無二をデジタルデータに付与できる技術は他にも活用方法が多数あります。
デジタルデータという不確かで不安定なものに唯一のものであるという証明が付くことで、デジタルデータには利便性と安全性、確実性が付与され、新たな資産となります。
今後は新しい資産の形としてNFTアートは扱われ、市場は拡大していくと考えられます。
NFTアートが売れない理由まとめ
この記事では「NFTが売れない理由や売るためのコツ、売れているNFTアートの成功事例」などについてお伝えしてきました。
デジタルデータであるNFTアートも一般的な商品と同様、商品の認知度を高めることや、作品にテーマという一貫性を持たせることが必要です。
Twitterなどを使用した認知度の上昇には時間がかかりますが、売買にイーサリアムを使用することや作品制作時にテーマを決めるといったところはすぐに実践できます。
また、既に売れている作品も最初は無名で知名度が低いところから始まっているため、どのようにして人気作品になっていったのかを調べてみると参考になります。
2020年代に入ってからより一層注目が集まるNFT市場は今後も発展していくと多くの人が予想してるため、テーマを決めて作品を作ってみてはいかがでしょうか。
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